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2022.08.30#家づくりコラム
量り売りから考える、サーキュラー・エコノミー
こんにちは! マイスター品質の《藤代工務店》広報チームです!
最近、近所の洋菓子店で生ワインを量り売りで買っています。空のボトルに樽からワインを入れてもらうのですが、とても新鮮で少し良いことをしたような気持ちになります。
大手スーパーなどでも洗剤や飲料、ケッチャップや消臭剤、ガムなどまで、多くのメーカーの商品が量り売りで売られるようになっています。
若い世代には新鮮に映ると思いますが、空いたボトル(器)を持っていって、そこに必要な分だけ購入する文化は、日本でも江戸時代から誕生し、昭和初期頃までは盛んだったようです。
海外のスーパーマーケットなどでは、日本に比べて比較的量り売り文化が定着・維持されていたようですが、それでも最近改めて世界の大都市でこの量り売り文化が新しいビジネストレンドとして注目を集めています。
その背景にあるのは、サキュラーエコノミー(循環型経済)という考え方。
大量生産→大量消費→大量廃棄という20世紀型の社会には、資源を採掘→生産→捨てるという直線型の経済システムがベースにありました。
21世紀になるとその直線型の経済システムがもたらしたトラブルが、気候変動、環境破壊・汚染というカタチで顕在化してきたため、廃棄物や汚染物質などをそもそも出さない、完全な循環型の経済が生み出されます。
廃棄物を全く出さない、予め廃棄物という概念を組み込まないという点で、サキュラーエコノミーは、リユースエコノミーとも区別された、さらに進んだ概念です。少し難しくてまだ勉強中なのですが、古民家再生がリユースエコノミーだとするならば、古民家から出る古材を何らかのカタチで再利用して廃材を全く出さないようにする、ということでしょうか。
日本などの先進国では、人口減少が問題になっていますが、アフリカやインドなどではまだまだ人口が増えていきます。私たちが意識を変えていかなければ、地球の資源や豊かな自然環境は保てなくなってきているというところでしょうか。
個人的には、量り売り文化を積極的に活用していきたいと思っています。
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