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2020.01.30#家づくりコラム
ミニマリズムの美と深い精神性を表した建築《桂離宮》
こんにちは! マイスター品質の《藤代工務店》広報チームです!
今回は日本の名建築紹介シリーズとして、桂離宮をピックアップしました。離宮とは、皇居や王宮とは別に設けられた宮殿のこと。一般的には居住するための宮殿とは、別の敷地に建設されます。
桂離宮は、江戸時代初期(1615年頃)に八条宮の別邸として造営されたもの。6万平方メートルに及ぶ、みごとな庭園と数寄屋風書院造(すきやふうしょいんづくり)や茶室が有名です。書院造は、武士の住いとして簡素なイメージがありますが、接客用の部屋は権力・財力をアピールするために、かなり派手なものでした。これに対して、主人の趣味で自由に空間づくりをしたのが、数寄屋風書院造です。
造営された当初の庭園と建築物が残っているため、当時の朝廷文化の粋を今に伝えています。ちなみに、いわゆる『和風建築』としてイメージする畳敷きの部屋や床の間などは、室町時代後期に書院造とともに生まれたものです。
ドイツの著名建築家ブルーノ・タウト(1880〜1938年)や近代建築の四大巨匠の一人ヴァルター・グロピウス(1883〜1969年)は、桂離宮を絶賛。ミニマリズムの美と深い精神性を表した建築および庭園として、高く評価しています。